ご褒美ってすごい
色んな事のバランスをとりながら生活していくのってすごく難しいなあって、20歳を迎えてからすごく感じるようになったんですよね。
物理的な面でいえば、「活動的になるのって毎日が充実するし楽しいけど疲れがたまって結果体調を崩してしまう」とか、「そもそも活動的になるとそれなりにお金がかかるってことに気づいて帰り道にすこし切なくなった」、とか。「それならもっと稼ぎたい!って思うけど働きすぎるとまた休息の時間がなくなるし…」とか。
精神的な面でいえば、「いろんな人と仲良くなりたいけど、日々気を遣って過ごすのって身体によくない気がする」とか、「親しい友人たちと会うのはすごく楽しいし日々の糧になるけれど、同じ人とばかり頻繁に会っていると、それはそれで時間がもったいなく感じてしまう」とか。「人と会う日が一日あるなら、同じように一人で過ごす時間も丸一日必要なんだって気づいた」とか。
ここに書いたこと以外にもたくさん。物事に対する尺度は人それぞれだから、私と違って一人の時間が必要ない人もいるんだろうし、そもそも人と会うのが苦手っている人もいるだろうし。みんなが自分なりのバランスを模索して、天秤に少しずつおもりを乗せていくように、そのバランスが釣り合うところを探しているんだろうな、って思う。そうやって少しずつ自分の取扱説明書を書き足していったら、上手く扱えるようになっていくのかな。
大好きな曲のひとつにback numberの『あかるいよるに』っていうのがあって。
その歌詞の
『生まれた時からずっと一緒にいるわりに
ずいぶん息の合わない心と私』
ってとこ。
本当にそうだなって聴くたびに思う。自分が自分のことを一番理解しているのは確かで。でも、その理解も全く完全じゃない。30%くらいしか自分のことを理解できていない気がするし。
それはすごくさみしいことのような気もするけれど、人生に「自分のことを知る」っていう大きな宿題があるって考えたら、それはなんだか楽しいことでもあるような気がします。
前置きが長くなりましたが。
最近「私の取扱説明書」に「ご褒美があれば頑張れる」の一項が追加された。大発見。人間の体力って20歳の時がピークらしく、そこから先は落ちていく一方だとか。そんなことを聞いてしまったら、最後の悪あがきをしたくなるもので。もともとジョギングとか筋トレとか、きらいではないんだけど続いたためしがない。でも、今回ばかりはちょっと頑張ってみたいなって思って。
そこで、「10回ジョギングを続けたら、食べたかった期間限定のハーゲンダッツを買うぞ!」と決めてジョギングを始めたらあら不思議。なんやかんや続けられているのです。
ジョギングはつづくし、いつもなら何かと理由をこじつけて惰性で買ってしまうアイスも「10回達成するまでお預け!」という禁欲精神のもと、無駄遣いを防げるし。
結論、ご褒美ってすごい。そしてご褒美に見事に踊らされる私って単純。
なんだかちょっと情けない気もするけれど、人生においてかなり有益な情報を手に入れられた達成感はそれ以上に大きいです。
さて、次のご褒美は何にしようかな。